研究課題
若手研究(B)
ロシア語の意味的優勢素「限界」と日本語の意味的優勢素「安定性」が対照言語間でどのように言語的に処理されているかを,文学作品とその翻訳からなる並行テクストを資料に検討した.複合的事態に対して,ロシア語では連続する個別出来事が動態的に記述され,日本語では従属節等で補われた安定的位相が静態的に記述される傾向がある.また,動作主による目的志向動作はロシア語に顕著であるが,日本語では語り手による主観的な事実判断の表現が頻出するという特徴がある.語りにおける時制交替では現在時制がロシア語よりも日本語で多用され,上述の特徴が同様に観察された.
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Japanese Slavic and East European Studies
巻: Vol.34 (in press) ページ: 73-94
The semantic scope of slavic aspect. Fourth Conference of the International Commission on Aspectology of the International Committee of Slavists. Abstracts, University of Gothenburg (Morgan Nilsson and Nadezjda Zorikhina-Nilsson (eds.))
ページ: 80-82
欧米言語文化論集.岩手大学人文社会科学部国際文化課程欧米言語文化コース
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