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2012 年度 実施状況報告書

外国語理解処理における反応時間の習熟過程とその神経基盤

研究課題

研究課題/領域番号 23720192
研究機関東北大学

研究代表者

横山 悟  東北大学, 加齢医学研究所, 助教 (20451627)

キーワード脳機能イメージング / 心理物理実験 / 文理解 / 外国語 / 英語
研究概要

外国語の運用パフォーマンスは、習熟に伴って直線的に良くなるわけではないことが分かっているが、どのような変化を辿るのかは明らかになっていない。本研究では、外国語の単語認知・文理解のパフォーマンスとしての正答率と反応時間が、年齢に応じてどのよ
うな変化の傾向が見られるかについて、心理実験及び脳機能画像法による実験を用いて明らかにする。最終的にこれらのデータを用いて、学習者の外国語パフォーマンスに関する統計学的モデルを構築することを目的としている。
本年度の計画としては、日本人英語学習者の習熟度別心理実験による、文理解処理過程における読み時間測定の実施、結果の発表、及び本実験である脳機能イメージング実験の準備を予定していた。
心理実験では、日本人英語学習者が英語の文を読む際の処理時間タイムコースを、self-paced reading taskという課題を用いて計測し、習熟度の違いにより、英語の文を読む際にどの時点で読み時間の遅延が見られるかを明らかにする。この結果により、どの程度の習熟度の英語学習者が、どのような処理に時間がかかるか、困難が生じているのかを観察ことで、日本人英語学習者の英語文理解の発達的変化を解明できる。
実際には、心理実験の実施自体はほぼ完遂でき、現在結果を整理し、発表する段階に入っている。そのうち一つは査読付論文として発表を終えている。順次、発表していける体勢に入っている。
一方、脳機能イメージング実験の準備は、心理実験の成果発表が遅れ気味であるため、少々遅れ気味な状態である。急ぎ準備を進め、本年度内に実験を完遂できるよう努力しているところである。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

初年度の震災の影響により、実験実施が少し遅れ気味である。
心理物理実験の方はほぼ完遂できたが、
その結果の発表が遅れている。
また、心理物理実験の遅れにより、
本実験である脳機能イメージング実験の準備も遅れ気味である。

今後の研究の推進方策

遅れ気味である心理物理実験結果の発表と共に、
本実験である脳機能イメージング実験の準備及び遂行を進める。
何とか年度内に全てを終えられるよう、努力する所存である。

次年度の研究費の使用計画

基本的に、残りの心理物理実験の被験者謝金、
及び本実験の被験者謝金と、
必要に応じて、本実験である脳機能イメージングデータ解析用の
ソフトウェアの購入を予定している。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2013

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Use of semantic information to interpret thematic information for real-time sentence comprehension in an SOV language2013

    • 著者名/発表者名
      Satoru Yokoyama, Kei Takahashi, Ryuta Kawashima
    • 雑誌名

      PLoS ONE

      巻: 8 ページ: e56106

    • DOI

      10.1371/journal.pone.0056106

    • 査読あり

URL: 

公開日: 2014-07-24  

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