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2013 年度 実績報告書

ブータン王国の危機言語マンデビ語の現地調査による記述及び形態統語論的研究

研究課題

研究課題/領域番号 23720195
研究機関岩手大学

研究代表者

西田 文信  岩手大学, 人文社会科学部, 准教授 (40364905)

キーワードマンデビ語 / ブータン王国 / シナ=チベット語 / チベット=ビルマ語派 / 記述言語学
研究概要

本研究は、研究代表者がこれまで行ってきたマンデビ語(Mangdebikha : シナ=チベット語族、チベット=ビルマ語派、ヒマラヤ語支、チベット=キナウリ語群、東チベット諸語、Nyenkha、Henkha、Lap、Mangsdekhaとも称される)の記述研究を継続して行うものである。最終年度は、現地調査及び収集したデータの分析を中心に行った。ブータン渡航時にはゾンカ語開発委員会などブータン国内の関係部署への訪問を行った。現地調査は2013年12月から2014年1月にかけて、ブータン王国トンサ県においておこなった。主たる研究対象であるマンデビ語ツァンカ方言について動詞の統語的振る舞い等の文法調査や自然発話の音声資料を収集した。研究発表は、早稲田大学で開催された第2回ブータン研究会にて「ブムタン県ドゥル村の遊牧民」と題して、オーストラリア国立大学にて開催されたThe 19th Himalayan Languages Symposiumにて「The Brokkat language in Bumthang, Bhutan」と題してそれぞれ報告した。論文としては、マンデビ語の概説論文であるMangde in Bhutan、また著書として『旅の指さし会話帳ブータン(ゾンカ語)』を上梓した。
研究期間全体を通して、以下の諸点について研究を遂行した。1.ブータン王国に分布するチベット・ビルマ系諸語の分布と現状を明らかにすべく、基礎的資料の収集を行ない、最新情報に基づく言語分布図を作成する基盤を同国のDzongkha Development Commissionと共同で整備した。2.マンデビ語ツァンカ方言の記述調査を行なった。基本的な文法、基礎語彙及び民話を収集した。3.同系言語であるブムタン語やブロカット語に関して、分布状況・ゾンカ語との接触の現状を把握し、基礎語彙の蒐集を行なった。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2014 2013 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (4件) (うち招待講演 2件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] The Mangde language in Bhutan2014

    • 著者名/発表者名
      NISHIDA, Fuminobu
    • 雑誌名

      Bhutan Journal of Research and Development

      巻: Autumn 2013 ページ: 30-46

    • 査読あり
  • [学会発表] The Brokkat language in Bumthang, Bhutan2013

    • 著者名/発表者名
      NISHIDA, Fuminobu
    • 学会等名
      The 19th Himalayan Languages Symposium
    • 発表場所
      The Australian National University, Australia
    • 年月日
      20130906-20130907
  • [学会発表] ブムタン県ドゥル村の遊牧民―言語特徴とその背景―

    • 著者名/発表者名
      西田文信
    • 学会等名
      第2回ブータン勉強会
    • 発表場所
      早稲田大学
  • [学会発表] 幸せの国ブータン

    • 著者名/発表者名
      西田文信
    • 学会等名
      秋田県小・中学校PTA会長会議
    • 発表場所
      秋田県生涯学習センター
    • 招待講演
  • [学会発表] ブータンの言語調査

    • 著者名/発表者名
      西田文信
    • 学会等名
      秋田県高等学校教育研究会国語部会全県大会
    • 発表場所
      秋田県立大舘鳳鳴高等学校
    • 招待講演
  • [図書] 旅の指さし会話帳ブータン(ゾンカ語)2013

    • 著者名/発表者名
      西田文信
    • 総ページ数
      128
    • 出版者
      情報センター出版局

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公開日: 2015-05-28  

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