研究課題
若手研究(B)
本研究は、多くの統語分析がなされている与格主語構文、関係節、直接受身文などの構文の獲得状況を調査することを通して、子供の日本語母語獲得過程を解明することを目標とした。日本語を母語とする3歳児~6歳児に対して実験を行ったところ、被験児はこれらの構文を正しく理解した。その一方、自然発話分析の結果、与格主語構文等の構文を含む発話が、大人からの話しかけの中にはほとんど含まれないことが判明した。これらの結果から、幼児がこれらの構文の知識をすでに獲得していると考えられ、生得的な言語機能の働きが関与している可能性を高めた。
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Proceedings of Generative Approaches to Language Acquisition 2013
巻: (印刷中)
Proceedings of Formal Approaches to Japanese Linguistics 6 (MIT Working Papers in Linguistics)
巻: 66 ページ: 85-96