本研究計画の目的は19-20世紀湖北方言の音韻について考察することである。中国語は漢字のみで書かれるため、本研究では中国を訪れた宣教師らが残したアルファベットによる記録を用い、より確度の高い再構を試みた。 本研究では19世紀末の状況をIngleのHankow Syllabary(1899)やChina Reviewに載せられたParkerの報告から分析し、20世紀の状況をについてはDe NinoのPiccolo Vocabulario Cinese-Italiano(1925)やLandi のPiccolo Vocabulario Italiano-Cinese (1939)から解明した。
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