研究課題/領域番号 |
23720227
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研究機関 | 宇都宮大学 |
研究代表者 |
高山 道代 宇都宮大学, 国際学部, 准教授 (70451705)
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キーワード | 形容詞述語文 / 主語標示 |
研究概要 |
本研究は平安期日本語の主語標示機能をになう諸形態について、その機能上の差異を明らかにするとともに文の種類と主語標示の形態との関係を明らかにすることを目的としている。昨年度は動詞述語文の主語標示との関係性のなかで対象語標示についての再検討をおこなうとともに、形容詞述語文の主語標示についての調査を開始し、以下のような研究成果をあげた。 1)動詞述語文の対象語標示についての研究成果の一部を論文化した(「平安期日本語の対象語表示の名詞‐ヲ再考」『外国文学』62号) 2)形容詞述語文の主語標示について調査をおこない、その一部を論文化した(「平安期日本語における感情的な状態をあらわす形容詞を述語とする文の対象語についての一考察」『対照言語学研究』第22号)
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
昨年度は思わしい研究成果があげられなかったが、本年度は昨年度の調査結果をふまえ、これまで進めてきた分析内容を整理し、論文化することを通して、次年度におこなう研究の方向性を明らかにできた。
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今後の研究の推進方策 |
次年度は形容詞述語文の主語標示についてさらに調査をすすめ、構文的環境と主語名詞の形態的差異との関連性について分析をおこなう。また、これまでの調査における分析結果と照らしあわせて分析内容を精査し、可能であればこれらの考察内容を論文化する。
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次年度の研究費の使用計画 |
次年度は過年度と同様に学会・研究会等に参加するための出張旅費、資料収集のための出張旅費、書籍購入費、印刷費等を使用するほか、研究成果の発表、報告に伴う出張旅費、印刷費などを使用する予定である。
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