研究課題
若手研究(B)
本研究は日本語らしさを特徴づける音声現象の一つである母音無声化について、研究があまり進んでいない韻律構造との関わりに注目して研究を進め、特に以下2点の研究成果があがった。無声化母音にアクセントがあるとき聞き手はアクセント対立を聞き取れるかを知覚実験にて調べたところ、全体的に正答率は高いものの、聞き取りの容易なアクセント対立とそうでない対立があり、発音と聞き取りには若干のずれが見られた。形態論的情報(語の内部構造)が母音の無声化に影響を与えるとする先行研究の論を、辞書と音声実験を通して再検証したところ、そうではなくて、受けるとすれば韻律構造の影響である、という説をサポートする結果を得た。
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Japanese/Korean Linguistics (Stanford : CSLI Publications) (Bjarke Frellesvig and Peter Sells (eds.))
巻: Vol.20 ページ: 183-196