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2013 年度 実績報告書

形式と意味のインターフェース研究―日英語の比較構文に焦点をあてて

研究課題

研究課題/領域番号 23720249
研究機関大阪大学

研究代表者

吉本 真由美  大阪大学, 文学研究科, 研究員 (60580660)

キーワード比較構文 / 統語論 / 空演算子移動 / イベント意味論
研究概要

本研究は、英語と日本語の節比較構文を取り上げ、統語と意味の接点を探ることを目標とした。節比較構文とは、John invited more men than Bill invited.のように、than補部(日本語では、「~より」の補部)に「節」をとるものを指す。本研究では、こういった節比較構文と、Subcomparativesと呼ばれる特殊な節比較構文 (John invited more men than Bill invited women.といった、than(もしくは「~より」)の補部に完全文の形をとる節比較構文)の言語データを中心に観察した。特にSubcomparativesでは、英語においても日本語においても、通常の節比較構文よりも限定的にしか生じず、容認可能とされる文に限りがある。本研究では、このSubcomparativesがどのような条件下で容認可能となるのかを調査するため、構文内に現れる段階形容詞の-er形や数量をあらわすmore等(これをDegPとする)と、VPの示すイベントとの関わりに注目し、Subcomparativesの意味解釈には、イベントの測量が関わっていることを明らかにした。また、この観察をもとに、Subcomparativesの比較節では、通常の節比較構文における比較節とは異なり、DegPが副詞として生じることを提案した。そして、これら2種類の構文に異なった統語構造を提案することで、それぞれの構文が持つ統語的特徴が捉えられることを示し、本研究の妥当性を証明した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2013

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] A Note on Clausal Comparatives in Japanese2013

    • 著者名/発表者名
      Mayumi Yoshimoto
    • 雑誌名

      Osaka University Papers in English Linguistics

      巻: Volume 16 ページ: 207-222

URL: 

公開日: 2015-05-28  

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