論文「On Semantic Shifts to Intensifiers from the Viewpoints of Negativeness and Completeness」が中心的貢献である。Completenessに関わる形状表現が諸言語で強意語になりうる動機付けは本能的な生物の生存目的や進化の目的と結びつくと考えるに至った。自然界の特定の形状・視覚的刺激に安定や好ましさや望ましさを感じるのはBarrow (1995)のadaptive featuresの視点を導入できる。言語の意味変化も人間の進化・適者生存という本能的要因と学習や経験から得る後天的要因との融合的要素が背景にある。
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