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2013 年度 実績報告書

英語の最適テンポの究明とリスニング教材の開発

研究課題

研究課題/領域番号 23720259
研究機関岩手県立大学宮古短期大学部

研究代表者

神谷 厚徳  岩手県立大学宮古短期大学部, その他部局等, 准教授 (60511160)

キーワード最適テンポ / フット / 音声実験
研究概要

平成25年度は、テンポに関する音声実験を通して、英語母語話者の心理に存在する最適テンポを究明した。本研究では、「最適テンポは最も記憶しやすいテンポである」という仮説の基、実験を進行させ、その結果、被験者が最も正確に記憶・発話するテンポを浮き彫りにすることができれば、そのテンポを最適テンポと結論付けることとした。
実験では、30名の被験者(英語母語話者)に500ms.に設定したメトロノーム音のテンポを記憶させ、その後すぐ、英文:“/ JEFF will / GO to the / DENtist on / FRIday./” の各フットを、記憶した500ms.のテンポに合わせて発話するように依頼した(各文強勢を500ms.の間隔で読み上げることになる)。同様の手法で他のテンポ(300ms., 400ms., 600ms., 750ms., 1000ms., 1200ms., 1500ms.)についても実施し、音声分析器を用いて文強勢間の発話時間を測定した。被験者が英文を発話する際は、記憶のみを頼りとした実験結果を得るため、メトロノーム音はもちろん指等でテンポをとることも禁じた。また、本実験で採用した英文は4つのフットから構成されているが、フットの発話時間にはポーズも含まれており、最後のフット(Friday)ではこのポーズの時間を測定することが困難であるため最初の分析においては対象外とした。
実験分析の結果、本研究では400ms.~500ms.を最適テンポと結論付けた。もちろんこの最適テンポは、被験者の平均的な数値を基に導き出しており、実際には個人差も激しく、絶対的・普遍的な数値ではない。しかし英語習得に目を向けると、やはりこの最適テンポを基本(教科書的)に捉えて英語リスニングの練習をすることが、英語能力の向上につながっていくと考えられるのである。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2013

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] 心的リズムに基づいた英語最適テンポの究明2013

    • 著者名/発表者名
      神谷厚徳
    • 雑誌名

      英語音声学

      巻: 第18号 ページ: 363-371

  • [学会発表] 英語リズムを生み出す最適テンポの究明2013

    • 著者名/発表者名
      神谷厚徳
    • 学会等名
      片平会第50回冬期研究会
    • 発表場所
      ホテルキャッスルプラザ
    • 年月日
      20131207-20131207
  • [学会発表] 心的リズムに基づいた英語最適テンポに関する実験報告2013

    • 著者名/発表者名
      神谷厚徳
    • 学会等名
      日本英語音声学会中部支部英語教育イントネーション研究例会
    • 発表場所
      愛知学院大学
    • 年月日
      20131123-20131123
  • [学会発表] 英語のリズム研究 -無意味語を用いた最適テンポの究明-2013

    • 著者名/発表者名
      神谷厚徳
    • 学会等名
      日本英語音声学会中部支部英語教育イントネーション研究例会
    • 発表場所
      愛知学院大学
    • 年月日
      20130720-20130720

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公開日: 2015-05-28  

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