本研究の目的は、英語の最適テンポを究明することである。筆者はこれまでの研究において、「英語リスニング力が高い学生ほど、与えられたテンポにあわせて英語を発話する傾向があり、英語リスニング能力とテンポにあわせて英語を発話する能力には相関関係がある」ことを明らかにした。この結果を受け、「最も英語らしい理想的なテンポを明確にし、そのテンポに基づいた英語リスニングテキストを作成することが可能となれば、結果、英語リスニング能力を飛躍的に向上させることに繋がる」という考えに至った。様々な実験を通して、英語のリズム・テンポを分析した結果、英語の最適テンポは400ms.~500ms.であるという結論に至った。
|