本研究の目的は「持続可能性教育としての日本語教師養成プログラム」を作成することである。大学院志望者のための日本語教育学講座、大学学部生のリベラルアーツ科目、日本語教師の自主研修等のフィールドにおいて同プログラムをデザインしたのち実施し、プログラム中の対話の展開や終了後の受講生の認識を質的に分析することにより、内容やデザインの確定及びプログラムの意義を検討した。その結果、受講生は①事前課題、②議論、③ふり返りの3つのステップで学習を進展させつつ、グローバル化社会の在り様を自己を起点として学ぶことがわかった。本プログラムは、日本語教師養成のみならず、隣接分野での応用が可能であると考えられる。
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