研究課題/領域番号 |
23720268
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研究機関 | 香川大学 |
研究代表者 |
八重樫 理人 香川大学, 工学部, 講師 (30410848)
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研究期間 (年度) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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キーワード | アカデミックジャパニーズ / 講義コンテンツ / メタデータ / 講義場面検索システム |
研究概要 |
近年,日本語教育の分野では「アカデミック・ジャパニーズ」と称する,実際の大学等の「アカデミック」な場を想定した,通常の日本語学習とは性質の異なる教育活動が提唱されている.本研究では,応募者がこれまで実施してきた e ラーニングシステムに関する研究成果と,応募者が実践してきた予備教育プログラムにおける専門教育のための e ラーニング教材開発のノウハウを組み合わせ,専門日本語教育に実際の「アカデミックな場」を提供することが可能な,「アカデミック・ジャパニーズ」のための講義場面検索システムを開発する.平成23年度は,『検索対象となる講義コンテンツに付与するメタデータの形式の定義 』を行う.必要な講義コンテンツを有効に検索するために ISO が策定した国際標準規格「MPEG-7」に準拠したメタデータ形式を基に,本研究によって開発される『(A)語彙学習支援機能と(B)談話学習支援機能』が実現できるようなメタデータの作成を行う. 『(A)語彙学習支援機能』を実現するためには,「(1)教員が講義中に利用した語彙情報」,『(B)談話学習支援機能』を実現するためには,「(2)談話情報」をメタデータ中に記載する必要がある.応募者は前述した講義コンテンツに教員の発話をテキスト化し字幕として付与した,字幕付き講義コンテンツを既に開発している.応募者はこれまでの研究の成果から多くの講義コンテンツ及びその教員発話データを有しており, これら情報から(1),(2)の情報が記載されたメタデータ形式を定義化及びメタデータの生成を行う.平成23年度の研究成果は,映像情報メディア学会冬季大会,電子情報通信学会ET研究会,情報処理学会全国大会で発表しただけでなく,6月にトルコで開催されるITHET2012に採択されており,国際会議で研究の成果を発表予定である.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
平成23年度は,『検索対象となる講義コンテンツに付与するメタデータの形式の定義 』をおこなったが,実際にメタデータを利用した索引システムも実装することができた.さらに索引履歴を使った学習支援システムなど,これまで研究計画で述べられたいなかった機能まで拡張し,システム化することができた.平成23年度の研究成果は,映像情報メディア学会冬季大会,電子情報通信学会ET研究会,情報処理学会全国大会で発表しただけでなく,6月にトルコで開催されるITHET2012に採択されており,国際会議で研究の成果を発表予定である.
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今後の研究の推進方策 |
平成24年度は『(3)「アカデミック・ジャパニーズ」のための講義場面検索システムの設計と試作』,『(4)「アカデミック・ジャパニーズ」のための講義場面検索システムの開発』を行う.平成23年度で,講義の索引システムを実装していることから,検索システムはそれを拡張することで実現可能である.すでに索引システムに関しては,平成24年6月にトルコで開催される高等教育における情報通信技術の利用に関する字国際会議教育 ITHET2012 (Information Technology Based Higher Education and Training2012)に論文が採択されており,検索システムに関しても,国際会議へ投稿を予定している.
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次年度の研究費の使用計画 |
上記の今後の研究の推進方策で述べたとおり,索引システムが完成し,検索システムの開発を引き続きすすめている.これらのシステム開発に次年度予算を利用する.また,研究成果をまとめた論文が,国際会議ですでに採択されており,研究発表の旅費として支出を予定している.
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