本研究は、大学生の英語の発音を向上させるための、外国語教育における発音トレーニングに必要なソフトウェアーを開発・構築し、それをオープンソースとしてウェブ上で公開することを目標とした。プロジェクトの1年目の目標は、インターネットを利用した音声交換システムの開発と構築、2年目の目標はクライアントアプリケーションの作成、プロジェクト3年目の目標は学習者側と教員側のユーザビリティ機能の改善であった。ユーザビリティに関しては、特に、インターネットサーバー(Django)に新しい機能(例、学生のログイン)を追加させ、サーバと Javaのクライアントプログラムと調和させることによって大幅に改善された。 ユーザ側の改善点は次の2点である。一つ目は、学習者の音声を収集するにあたって、学習者に「プログラムの保存、実行、音声の転送」を手動で行わせるのではなく、学習者にまず、ウェブページにログインしてもらうことで、インターネットブラウザ経由で音声収集プログラムが実行され、音声が自動的にサーバにアップロードされるようになった点である(例、www.pinlab.info/django/pretest/student/login)。二つ目は、学習者に提示する課題の作成の際に、ITスキルを必要としないウェブページを開発し、ウェブ上で公開した(デモ:www.pinlab.info/pinsound/)。 本プロジェクトで使用したソースコードと技術的な説明はグーグロコードで公開した (https://code.google.com/p/pinsound/)。
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