研究課題/領域番号 |
23720290
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研究機関 | 共愛学園前橋国際大学 |
研究代表者 |
竹内 愛 共愛学園前橋国際大学, 国際社会学部, 助教 (80581884)
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キーワード | 異文化理解 / 国際理解教育 / 測定テスト |
研究概要 |
本研究2年目である平成24年度は、測定テスト開発の本格期と位置付けられ、さらなる理論の肉付けと現場教師からの意見収集を行った。昨年度の研究結果より、理論モデルと教育現場の間には、児童の異文化理解能力に関する認識のギャップが判明したことから、より現場教員の意見を救い上げることに留意しつつ、質問項目の精査を試みた。昨年度に引き続き、教員を対象としたフォーカスグループやアンケート調査を再度行い、そこから得られた知見をもとにパイロットテストを完成させた。パイロットテストは、研究協力校の教員グループによって児童に用いることの妥当性が検証され更に精査された。また研究協力者である、教育測定法専門家のYukiko Maeda准教授(米国パデュー大学)と共に、心理測定論の見地からパイロットテストの信頼性と統計的妥当性の検証を行った。 上述の研究実績は、年度末に国際比較教育学会の年次会合(於プエルトリコ)において、"Developing the scale of children’s intercultural competence: Design issues and challenges"というタイトルで発表された。 また本年度には、年度途中で研究協力校の理事会体制が変わったことが発端で、諸々の理由から協力を得続けるのが困難だと判断されたため、同等のイマージョン小学校を関東近県で新たに探すこととなった。よって、新しい協力校との連携体制作りにも時間を割くこととなった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
達成度の遅延の最大の理由は、年度途中で研究協力校の変更を余儀無くされたことである。既述のように、協力校であるイマージョン小学校の運営体制及びトップが交代したことが発端で、連携体制を維持するのが困難になるという事態が発生した。よって、新たに同等規模の協力校を探し連携体制を築くことに時間を割かれた。
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今後の研究の推進方策 |
研究最終年度である今年度は、開発した測定テストを用いて、研究協力校において実際に異文化理解能力の測定を試みる。
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次年度の研究費の使用計画 |
今年度の研究結果を学会発表する為の海外渡航費、テスト実施の際の雑費、及び海外研究協力者への謝金、が主な使途である。
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