研究課題
若手研究(B)
本研究は、南奥州に存在する被差別民「イタカ」を考証した大屋士由著「伊多加考」を対象としたもので、近世奥羽被差別民研究の一環として行った。主として(1)「伊多加考」成立の文化的・社会的基盤として、俳諧等を媒介とした地方知識人・文人たちのネットワークと蔵書の存在が大きいことを明らかにした。(2)士由が考証を通じて得たイタカ認識は、神職がイタカ(西宮社人)に対して持っていた賤視と対照的であることを確認した。
日本近世史