本研究では研究の基礎となる史料蒐集を総合的に行った。国立公文書館には十四代将軍徳川家茂に関して多くの史料があり、その内容も多岐にわたった。宮内庁書陵部から公家側および幕府側の史料、東京大学史料編纂所、国文学研究資料館などから大名側の関連史料を蒐集した。その他、京都大学、国立国会図書館など国内の文書館や大学が所有する史料の調査を行った。以上の史料調査により、閲覧1598点、撮影1403点、複写62点、ウェブ取得55点の成果があった。最終年度は研究成果報告書を出版した。本研究で収集した史料の一部を翻刻掲載し、既存の研究では知られていなかった葬送の詳細な内容を具体的事例として公刊した。
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