(1)幕末・明治初期における日伊外交貿易関係の歴史をめぐる学術専門書の執筆に必要な史料を、イタリアおよび日本で収集した。 (2)香港城市大学において、新潟開港問題における駐日イタリア公使の立場、ならびに 1868 年夏のイタリア商人による新潟訪問一件に関する研究発表を行うことができた。この一件は学術専門書の重要な部分となる。 (3)学会発表・学術論文を通じて、1871-72 年にイタリア王国海軍大尉カルロ・グリッロが日本から母へ宛てた未刊書簡の内容を分析し、公開した。特に書簡の歴史的重要性、そしてグリッロによる日本社会の観察・分析方法について検証を行った。
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