本研究は朝鮮戦争(1950~1953年)並びに同時期の在日朝鮮人・日韓交渉をはじめとする東アジアとの関係が日本の東アジア認識や内外政策への論議に与えた影響について当時の全国・地方紙論説を検討することで探ったものであり、特に一般に注目度は低いものの日本の総発行部数の4割を占める地方紙の論調発掘・検討に力を入れた。論説発掘については特殊な業界・経済新聞、東京発行小規模紙を除くほぼすべての日本新聞協会加盟新聞の収集を完了し、論説の特徴については学会報告と(ごく一部であるが)研究論文に成果を盛り込み発表することができた。
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