研究課題/領域番号 |
23720338
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研究機関 | 山梨県立博物館 |
研究代表者 |
海老沼 真治 山梨県立博物館, その他部局等, その他 (20574156)
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キーワード | 内陸地域交通 / 甲斐・信濃 / 東山道 / 御坂・神坂 |
研究概要 |
前年度に引き続き、本研究に関わる研究文献の収集と、刊行史料集による交通・交易関係史料の集積作業が中心となった。前年度からの『信濃史料』の関係史料抽出を継続し、さらに周辺地域の史料として『静岡県史』資料編の関係史料抽出も行っている。またこれと並行して、集積した資料のデータ入力作業にも着手した。 また現地調査として、前年度に続き平成24年11月に信濃神坂峠周辺の調査を行ったほか、参考事例として山陽道駅家の良好な遺跡である落地遺跡・小犬丸遺跡などの現地調査を平成25年2月に実施した。神坂峠周辺については、信濃側の調査が中心となったが、今後は美濃側の調査も進める必要がある。 この他、平成24年5月に研究協力者との研究会を開催し、信濃国の交通・流通に関連する考古学的所見の共有化と基礎的情報の収集を進めた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
平成24年8月~12月には、所属の業務が当初想定していたよりも増大し、十分な研究時間を確保することができなかったため、史料収集や現地調査の一部は計画どおりに実施できず、全体的に若干の遅れが生じることになった。
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今後の研究の推進方策 |
史料収集については、信濃については概ね終了したが、その補遺を行うとともに、近隣地域の関係史料を重点的に収集したい。また収集した史料のデータ入力作業にも力点を置き、将来的に公開できる形でデータを整えることを目標とする。また現地調査については昨年度に引き続き山梨県・長野県を中心に実施する。 研究成果の公開として、シンポジウムまたは講演会の開催を計画し、内容を研究協力者とともに検討する。
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次年度の研究費の使用計画 |
今年度十分に行うことができなかった、文献史料収集とデータ入力(謝金)、現地調査(旅費)に重点を置き、計画的な執行に努めることとしたい。データ入力にかかる作業補助員雇用については、研究計画書では平成23・24年度で実施する予定であったが、昨年度の報告で示したように、平成24・25年度の実施とする。
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