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2013 年度 実績報告書

GT-Map等時空間解析システムを利用した木簡等出土文字資料分析の基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 23720340
研究機関独立行政法人国立文化財機構奈良文化財研究所

研究代表者

馬場 基  独立行政法人国立文化財機構奈良文化財研究所, 都城発掘調査部, 主任研究員 (70332195)

キーワード木簡 / 時空間分析 / 日本史 / 日本古代史
研究概要

古代の国・郡地名の数値データ化を行い、ほぼ終了した。郷以下の詳細地名は、一部について実験的に数値化を行った。また、平城宮・京内の木簡出土遺構の位置情報の整理を行い、数値化作業を行った。これらの情報は、奈良文化財研究所が公開している木簡画像データベース『木簡字典』を通じて公開し、地名情報から地図へのリンクにが可能になっている。
本年度はさらに、これらの数値化データの時空間分析に着手した。平城宮内裏北外郭出土木簡群(国指定重要文化財)は、天平18年頃に一括して「廃棄」された木簡とされる。一方、木簡に記された「年紀」=木簡「作成」の年にはばらつきがあることが知られており、これらを木簡に記された「地名」と関連づけて分析する作業を行った。年代のばらつきは、地名と有意な関連性がある様相が確認されつつあり、既往の研究成果と整合性の高い見通しを得ている。以上から、この手法で、データ化を終えた木簡を分析すれば、これまで見落としていた新たな地名と年代の関連が見いだせることが、ほぼ確認できた。
分析は、高田祐一氏が特許を有する分析支援システムによる。なお、当初予定していたGT-MAP等ではなく、本システムを採用した理由は、高田祐一氏が現在、研究代表者と同じ奈良文化財研究所に勤務しており、技術的支援を受けやすいためである。

  • 研究成果

    (7件)

すべて 2014 2013 その他

すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 1件) 備考 (3件)

  • [雑誌論文] 書写技術の伝播と日本文字文化の基層2014

    • 著者名/発表者名
      馬場基
    • 雑誌名

      角谷常子編『東アジア木簡学のために』奈良大学

      巻: 0 ページ: 227-250

  • [雑誌論文] 漢字文化からみる弥生人の知識レベル2013

    • 著者名/発表者名
      馬場基
    • 雑誌名

      歴史読本

      巻: 2013-12 ページ: 110-115

  • [雑誌論文] 保存食が支えた古代国家2013

    • 著者名/発表者名
      馬場基
    • 雑誌名

      VESTA

      巻: 92 ページ: 17-19

  • [雑誌論文] 文献資料から見た古代の塩2013

    • 著者名/発表者名
      馬場基
    • 雑誌名

      『塩の生産・流通と官衙・集落』奈良文化財研究所研究報告第12冊

      巻: 14 ページ: 11-35

    • 査読あり
  • [備考] 木簡字典

    • URL

      http://jiten.nabunken.go.jp/index.html

  • [備考] 木簡人名データベース

    • URL

      http://jinmei.nabunken.go.jp/mokkan_name/

  • [備考] 木簡ひろば

    • URL

      http://hiroba.nabunken.go.jp/index.html

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公開日: 2015-05-28  

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