研究課題
若手研究(B)
沙漠化と塩類集積に対して水路開削と施水管理によって解決を図ったが、排水に対する認識不足と行政区画の変更によって再生アルカリ化が進行した。また、政治的に設定された境界線が流域を分断し、既存の信仰形態や資源分配方式を変更させ、下流への水供給量の減少を引き起こす原因となった。新たな水源として地下水の利用が推進され、井戸灌漑の技術論が形成されたが、同時に地下水を無尽蔵の資源とみなす認識を生み出し、人為による自然環境の克服を代表する行為と位置づけられた。
東洋史