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2011 年度 実施状況報告書

朝鮮近世の交通路と交通手段に関する基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 23720355
研究機関天理大学

研究代表者

長森 美信  天理大学, 国際学部, 准教授 (50412135)

研究期間 (年度) 2011-04-28 – 2015-03-31
キーワード朝鮮 / 韓国 / 李朝 / 歴史地理 / 交通 / 船舶
研究概要

本研究を実施していくための基礎作業として、韓国および国内で、既刊資料を中心に朝鮮歴史地理関連資料、朝鮮伝統船関連資料およびこれに関わる研究文献の調査、収集を行った。具体的には、韓国・日本で刊行されている前近代の古地図資料、朝鮮時代の地誌資料、伝統船舶に関わる絵画資料および写真資料ほか、朝鮮および日本、中国における交通史関連資料の調査、収集に努めた。韓国では国史編纂委員会、韓国学中央研究院、東北亜歴史財団、ソウル大学校奎章閣韓国学研究院等の研究機関で、歴史資料の刊行が進んでいる。資料所蔵機関での直接調査とともに、既刊資料の収集、分析を今後も進める必要がある。 次に、歴史地名の収集および分析を進めた。前近代朝鮮の地名は、様々な同音異字表記がなされる上に、固有語を漢字で音訳した場合と意訳した場合によっても表記に大きな違いがある。そこで、各時期を代表する『新増東国輿地勝覧』(16世紀)、『輿地図書』(18世紀)、『大東地志』(19世紀)の三地理書にみえるものを中心に、地名の収集を行い、三書間の地名比較、現地比定作業等を進めた。 同時に、朝鮮時代の津渡に関する調査を進めた。朝鮮時代の津渡(ナル)は、当時の河川交通と陸上交通の連結点であり、本研究の重要課題となるが、既存研究は多くない。朝鮮時代の津渡について制度史的考察を進めるとともに、漢江、洛東江の二大河川に設置された津渡に関する資料調査を進めた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

初年度の目的である資料の収集、文献資料上の調査は概ね順調に進展した。ただし、大部、高価で入手困難な資料については、写本等の入手方法を検討する必要がある。

今後の研究の推進方策

前年度に引き続き、文献資料上を用いての歴史地名の収集、分析作業をさらに進めるとともに、現地調査を実施する。また絵画資料・写真資料の電子化作業を進める。

次年度の研究費の使用計画

図書・地図等の資料収集のための物品費、画像資料電子化に必要な機器購入のための物品費、画像資料の電子化作業にかかる謝金、資料調査・現地調査のための旅費を支出したい。

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公開日: 2013-07-10  

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