研究課題/領域番号 |
23720372
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研究機関 | 国際基督教大学 |
研究代表者 |
大澤 広晃 国際基督教大学, 付置研究所, 研究員 (90598781)
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キーワード | イギリス / 先住民保護の精神 / 人道主義 / 帝国主義 / 植民地主義 / 南アフリカ |
研究概要 |
2013年度は、1)研究テーマに関連史資料の収集と読解、2)口頭報告のかたちでの研究成果の発表を行った 1)関連史資料の収集と読解 第1に、先住民保護の精神に関連する研究が海外で相次いで出版されてきている現状に鑑みて、研究史の整理と研究の現状を把握するために、関連文献をできるだけ網羅的に読解しようと試みた。第2に、2013年3月に南アフリカで調査・収集した史資料の分析を進めた。その結果を、後述する口頭報告で発表し、さまざまな研究者たちから有益な助言やコメントを得ることができた。 2)口頭報告のかたちでの研究成果の発表 研究成果を公表し、関連分野の研究者たちからさまざま意見を仰ぐことは、研究の方向性と意義を確認するうえで不可欠である。2013年度は、主として口頭報告の形で、これまでの研究についての中間報告を行った。まず、上記1)の先住民保護の精神に関連する研究史の整理と研究の現状について、2013年12月に行われたイギリス帝国史研究会で報告を行った。次に、南アフリカで調査した史資料の分析の成果を、2013年10月に東北学院大学で行われた公開講演会と、2014年2月に東京外国語大学で開催された研究会で発表した。いずれの報告においても、参加者からきわめて建設的な意見や批判をいただき、研究を継続して進めるに当たり、大きな収穫を得ることができた。また、これらの成果を基にした論文を執筆し(未刊行)、現在、別の論文の執筆準備を進めている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
本研究は2013年度で完結させる予定であったが、就職活動や新任校への赴任準備などで、予定していた海外文書館での調査を行うことができなかった。そのため、研究資金の費消が終わらず、研究期間を延長することになった。
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今後の研究の推進方策 |
2014年度も、申請書に記載した研究計画に沿って研究を遂行していく。二次文献の読解による研究動向の把握を行う一方で、海外の文書館での調査を実施する。また、口頭報告での議論から得られた成果に基づき、論文の執筆と公刊にこれまで以上に力を注いでいくつもりである。
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次年度の研究費の使用計画 |
年度後半の就職活動と新任校への赴任準備などで非常に多忙となってしまい、予定していた年度末の海外出張を中止せざるを得なくなったため。 予定していた年度末の海外出張を次年度に実施するため、その旅費に充当したい。
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