次年度の研究費の使用計画 |
海外資料では、エクアドルの初期新石器時代の低地遺跡出土資料を分析する予定である。そのための旅費等が必要となる(200,000円)。 国内資料は、基本的に資料を借用して実施するものがほとんどである。そのための資料収集旅費を必要とする(38,500円)。遺物分析の進捗状況に応じて、3~4箇所の資料収集が見込まれる。特に、北海道の遺跡出土資料の検討は、継続的に実施し、成果をあげているため、本年度も実施する(50,000)。 国内外に顕微鏡を運ぶ必要があり、スーツケースを購入する(35,000円)。昨年度まで使用していたケースは、運搬時に破損したためである。 実験研究では、研究補助を用いて、体系的に実施する(75,000円)。特にポリッシュの客観的判定基準の検討のための基礎実験を行いたい。それに伴って、資料の収集・整理の作業が必要となるため、謝金と利用して実施する(75,000円)。資料分析にあたって、付着物や残滓の放射性炭素年代測定(60,000円)と安定同位体比分析(50,000円)が必要になる。 被加工物については、鹿角を実験で消費してしまったため、エゾジカ鹿角を購入したい(16,500円)。 なお、昨年度に刊行できなかった研究成果(福島県笹山原No.27遺跡の研究)をのせた冊子を、今年度の早い段階に繰越金で印刷したい。これは、雑誌などに掲載し難いページ数があり、使用痕分析結果の基礎的データと資料内容を示したものである。繰越金の残りは、もともと実験の研究補助のための謝金として確保されたものであり、同様の目的のために使用したい。
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