研究課題
若手研究(B)
本研究は、環日本海地域をとりまく文化集団の年代や食性変遷を土器付着物の炭素・窒素同位体分析、C/N比分析等を用いて解明するものである。研究課題は、(1)土器出現期の様相解明、(2)極東ロシア・北海道の文化集団の食性変異、(3)栽培植物の利用と海洋資源への特化の3つである。大部分の文化集団の土器付着物は、海洋生物や遡上性のサケ・マス類に由来することが分かった。本研究の成果により、先史文化の形成過程や極東ロシアと北海道の交渉関係をより具体的に議論することが可能になった。
考古学