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2013 年度 実績報告書

初期須恵器の生産・流通に関する実証的調査研究

研究課題

研究課題/領域番号 23720383
研究機関愛媛大学

研究代表者

三吉 秀充  愛媛大学, 埋蔵文化財調査室, 講師 (50284386)

キーワード須恵器
研究概要

平成25年度は、当初の目的の1つである「地方窯の実体解明」に向けて、平成25年2~3月に実施した市場南組窯跡7次調査の遺構図面整理、出土遺物の洗浄・注記・接合作業を中心とした整理作業を実施した。さらにこれまで7次に及ぶ市場南組窯跡出土遺物ならびに採集資料との関係について検討・分析を行った。
もう1つの目的である「初期須恵器段階における須恵器流通の実体解明」に向けて愛媛県、大阪府、岡山県における消費地出土資料に関して資料調査を実施し、成果の一部を論文2本にまとめた。
論文「南予の初期須恵器」では、愛媛県内南予地域の宇和盆地出土の初期須恵器を検討し、大多数は陶邑産あるいは陶邑の影響の強い窯で生産された須恵器であるものの、市場南組窯跡で生産された須恵器壺が認められることを明らかにした。その上で、南予地域における市場産須恵器の流通範囲を想定した。
論文「列島初期の須恵器と墓制」では、松山平野における初期須恵器出土古墳の特徴を整理し、その受容のあり方にも独自性が見られることを指摘し、北部九州、広島平野、備中南東部(総社平野周辺)における初期須恵器と墓制との関わりと松山平野における状況と比較検討した。
平成25年7月7日、ウェルピア伊予シンポジウム『いよし再発見!!~やきものが語る伊予市の歴史と地域力~』にて「伊予市市場南組窯跡―伊予における窯業の開始―」と題し、本研究に関わる報告を行うと同時にシンポジウムのパネラーを担当し、一般市民への成果の理解を図った。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2014

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] 南予の初期須恵器2014

    • 著者名/発表者名
      三吉秀充
    • 雑誌名

      愛媛大学法文学部論集人文学科編

      巻: 第36号 ページ: 77-97

  • [雑誌論文] 列島初期の須恵器と墓制2014

    • 著者名/発表者名
      三吉秀充
    • 雑誌名

      平成26年度瀬戸内海考古学研究会第4回公開大会予稿集

      巻: 第4回公開大会 ページ: 51-60

URL: 

公開日: 2015-05-28  

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