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2012 年度 実施状況報告書

亜熱帯島嶼における環境適応的技術に基づく自律的な地域農業の実現に向けた研究

研究課題

研究課題/領域番号 23720401
研究機関東京農工大学

研究代表者

新井 祥穂  東京農工大学, (連合)農学研究科(研究院), 講師 (40345062)

キーワード沖縄 / 地域農業 / 集落営農組織 / 農業構造 / 生産力
研究概要

24年度の前半は,沖縄農業構造分析のベースとなる統計データ整備を行った.特に,2005年農業センサスにおいて調査体系や定義の大幅な見直しが行われたことを受け,それ以前の統計との接合を図った.その成果の一部は,著書として公刊した.本研究の三つの柱の一つ,サトウキビの生産構造については,サトウキビの生産者に関する詳細な内部データを用いて,地域別の農業構造としてまとめる作業に入った.
第二の柱,肉用牛繁殖経営の地域農業への位置づけについては,現地での農家調査を宮古島において開始した.訪問対象の選定に関して,現地の関係機関からの協力を取り付けるとともに,農業構造分析も可能なデータセットの構築を図るべく,層化抽出と集落悉皆を組み合わせて対象農家を確定した.すでに個別農家の訪問を開始し,基礎的なデータだけでなく,経営体内での飼養管理技術や,役割分担の変遷についても調査を進めている.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

研究代表者が2012年1月に出産したことで,本年度は,研究の中断を余儀なくされた期間や,本研究の核をなす現地調査の実施が困難となる時期があった.

今後の研究の推進方策

現地調査の頻度を増やし,予定されたデータの取得に努める.その際,沖縄の気候や栽培暦からくる繁忙期に十分留意し,効率よいデータ取得を心懸ける.また,研究関心を同じくする研究者・学生と連携し,共同データベースを構築することで,作業の進展を図る.
しかし,研究代表者の出産に伴う研究の遅れを取り戻すべく,現地調査と簡便な知見整理を重ねるよりは,着実なデータ取得と現象の丁寧な理論的帰着の見極めを図るため,研究期間の1年延長を計画している.これに沿って,次年度の早い時期に,現地調査の実施場所と時期,対象について再検討を図る予定である.

次年度の研究費の使用計画

現地調査の重点的な実施と関わって,次年度の研究費は主として,旅費への支出ならびにデータ保存・整理のための物品購入への充用を予定している.その他,昨年度末に刊行された2010年農業センサス,動態分析に関わる方法論的研究成果の入手が考えられる.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2013 2012

すべて 学会発表 (1件) 図書 (1件)

  • [学会発表] 沖縄・亜熱帯島嶼生態系の農業開発2012

    • 著者名/発表者名
      永田淳嗣・新井祥穂
    • 学会等名
      日本地球惑星科学連合2012年大会
    • 発表場所
      千葉市幕張メッセ
    • 年月日
      20120523-20120523
  • [図書] 復帰後の沖縄農業2013

    • 著者名/発表者名
      新井祥穂・永田淳嗣
    • 総ページ数
      186
    • 出版者
      農林統計協会

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公開日: 2014-07-24  

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