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2011 年度 実施状況報告書

地方都市の「余暇空間」の若者にみる場所感覚

研究課題

研究課題/領域番号 23720409
研究機関目白大学

研究代表者

山口 晋  目白大学, 社会学部, 講師 (50507712)

研究期間 (年度) 2011-04-28 – 2014-03-31
キーワード若者 / 場所 / 地方都市 / 上田市 / 戸田市
研究概要

平成23年度は,(1)大都市周辺の地方都市(主に信州の各都市)の「余暇空間」をめぐる若者への聞き取り調査および(2)東京都心外縁部の若者の生活や文化様式についての調査を実施した。 (1)については,上田市で毎年夏に開催されている「上田ジョイント」という音楽イベントの調査を行っている。これは上田城跡公園という野外で開催される「野外フェスティバル(以下,野外フェス)」である。このような野外フェスが地方都市や地域社会の中で,どのような文脈や意図で開催されるのか。若者を中心にどういった人々が野外フェスに動員されるのか,参加するアクターは野外フェスをどのように捉えているのか,そのプロセスや関係性について明らかにしている。 (2)については,埼玉県戸田市の戸田市政策研究所の「戸田市人口移動実態調査」をサポートし,それを報告書としてまとめ上げた(「13.研究発表」(平成23年度の研究成果) 図書1)。この調査は戸田市への若者の転入者と転出者の居住意識や経済社会状況を問うものであり,特に,戸田市から他所への転出行動については人文地理学会大会(於:立教大学)で発表した(「13.研究発表」(平成23年度の研究成果) 学会発表1)。また,戸田市政策研究所主催のシンポジウムに招聘され,上記の転出行動以外に,戸田市への若年者の転入行動と場所への愛着について講演を行った(「13.研究発表」(平成23年度の研究成果) 学会発表2)。こういった一連の調査で明らかになった知見は,早々に学内紀要あるいは人文地理学関連の学術雑誌に投稿予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

本研究の「現在までの達成度」が「やや遅れている」理由として,「大都市周辺の地方都市の「余暇空間」をめぐる若者への調査」は,まだ聞き取り調査を重ねている段階であり,平成23年度では,まだ明確な成果を発信できていないという点にある。一方,「東京都心外縁部の若者の生活や文化様式についての調査」については,平成24年度に成果報告書がもう1冊刊行予定であり,平成23年度には学会発表等も2回実施している。よって,こちらの研究も進めつつ,大都市周辺の地方都市の「余暇空間」をめぐる若者への調査」により注力したい。

今後の研究の推進方策

上述のように,大都市周辺の地方都市の「余暇空間」をめぐる若者への調査」により注力したい。平成23年度は聞き取り調査を重ねており,それについての「語り」については一定程度整理し,分析を進めつつある。それを分析することで,できるだけ早く学会発表及び論文執筆につなげ,成果を発信する。

次年度の研究費の使用計画

平成23年度は,国際学会発表のための旅費を予算計上していたが,校務もあり,現実的に参加することが難しかった。また,人文地理学関連の学会やシンポジウムが首都圏で開催されたため,それにかかわる旅費の支出がきわめて少なく,それが「次年度使用額」が増加した理由である。 平成24年度は,調査から得られた知見を積極的に発信するために,国際学会および国内学会への参加旅費として支出したい。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2012 2011

すべて 学会発表 (2件) 図書 (1件)

  • [学会発表] 転出入者・若年世帯・場所への愛着―量的調査からみる戸田市のすがた―2012

    • 著者名/発表者名
      山口 晋
    • 学会等名
      戸田市政策研究所シンポジウム(招待講演)
    • 発表場所
      戸田市役所
    • 年月日
      2012年3月19日
  • [学会発表] 転出者の行動からみた埼玉県戸田市の特徴2011

    • 著者名/発表者名
      山口 晋・山本哲史
    • 学会等名
      人文地理学会大会
    • 発表場所
      立教大学
    • 年月日
      2011年11月13日
  • [図書] 『戸田市人口移動実態調査成果報告書』2011

    • 著者名/発表者名
      山口 晋
    • 総ページ数
      89
    • 出版者
      戸田市政策研究所

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公開日: 2013-07-10  

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