研究課題/領域番号 |
23720409
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研究機関 | 目白大学 |
研究代表者 |
山口 晋 目白大学, 社会学部, 講師 (50507712)
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キーワード | 若者 / 場所 / 地方都市 / 上田市 / 戸田市 / 大都市周辺地域 |
研究概要 |
平成24年度も平成23度と同様に,①大都市周辺の地方都市(主に信州の各都市)の「余暇空間」をめぐる若者への聞き取り調査および②大都市周辺地域の若者の生活や文化様式についての調査を実施しつつ,その成果について全国規模の学会や査読付きの国際学会などで発表し,さらに学内紀要(査読付き),報告書などに執筆した。 ①については,平成25年度に既に発表がエントリーしている学会大会や研究グループにおいて発表予定である。また,報告書ではあるものの信州木曽町開田高原における若者の余暇活動についても発表している(「13.研究発表」(平成23年度の研究成果) 図書1)。②については,平成23年度に引き続き,埼玉県戸田市の戸田市政策研究所の「戸田市若年世帯意識調査」をサポートし,それを報告書としてまとめ上げた(「13.研究発表」(平成23年度の研究成果) 図書2)。この調査は戸田市への若年者の転入行動を場所への愛着から明らかにしたものである。さらに,戸田市をめぐる主に若年世帯の転出入行動が査読付きの学内紀要に掲載された(「13.研究発表」(平成23年度の研究成果) 雑誌論文1)。また,都市の若者に関する研究レビューを日本地理学会の研究グループで発表したほか,その英語版について国際学会で発表した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
「大都市周辺の地方都市の「余暇空間」をめぐる若者への調査」は,まだ追加調査を重ねている段階ではあるものの,発表のめどが立ってきた。また,それに関係する研究レビューの発表なども2回実施しており,ようやくアウトプットのペースが上がってきたのではないかと考えている。一方,「東京都心外縁部の若者の生活や文化様式についての調査」については,報告書1本,雑誌論文1本となり,平成25年度にももう1本の雑誌論文を執筆予定であり,アウトプットのペースが上がってきており,達成度も順調に進展していると考えてよい。
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今後の研究の推進方策 |
上述のように,大都市周辺の地方都市の「余暇空間」をめぐる若者への調査」により注力したい。さいわいにも,平成25年度に開催される経済地理学会大会のラウンドテーブルや日本地理学会秋季学術大会の「大衆文化の地理学」研究グループなどで,それについて発表予定であるし,それをリライトしたものをアジア地域で開催される研究会でも発表することがすでに決定している。それと共に,大都市周辺地域における若年者の移動の研究も執筆中であり,こういった研究集会での発表や論文投稿を積極的に行っていくことが,平成24年度よりも多くのアウトプットが期待できると考える理由である。
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次年度の研究費の使用計画 |
平成24年度はアルゼンチンでの国際会議で発表したこともあり,旅費支出が多くなった。平成25年度は,上述のようにアジア圏(台湾など)での研究集会での発表も予定していることから,国際学会および国内学会への参加旅費として支出したい。
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