研究課題
若手研究(B)
本研究では、(a)「無職者」と(b)「海外出稼ぎ」についての実証データを個別に分析し、その相関関係からグローバル化に起因する労働と貧困の問題に対する、地縁や血縁に埋め込まれたローカルな対処の仕組みを明らかにした。グローバルな移動労働とローカルな労働問題の2つのレベルが連結した問題対処の仕組みを実証的に解明した。本研究から、労働と貧困の問題を抱えた無職者への地縁や血縁を通じた扶助の仕組みが成立していること、その扶助には親族集団や地域共同体内の海外出稼ぎ者の送金が大きく貢献していること、将来構想としての無職者の海外出稼ぎと海外出稼ぎ者の帰郷が扶助の仕組みを強化していることが明らかになった。
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年報人類学研究
巻: 第2号 ページ: 97-108
Kyoto Journal of Southeast Asia
巻: Issue 12 : The Living and the Dead ページ: 1-4
http://kyotoreview.org/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E8%AA%9E/%E3%82%A2%E3%82%B9%E3%83%AF%E3%83%B3%E3%82%92%E6%8E%A2%E3%81%97%E3%81%A6%E2%80%95%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%AA%E3%83%94%E3%83%B3%E7%A4%BE%E4%BC%9A%E3%81%AE%E6%80%AA%E8%AB%87%E3%83%BB%E5%8C%96%E3%81%91/