換金作物栽培の浸透に伴い生計経済、社会文化変容がみられるカメルーン東南部の狩猟採集民バカ・ピグミーの社会を主たる対象に、隣接して居住する漁撈農耕民バクウェレ社会との民族集団間関係を視野に入れつつ、平等主義的な社会規範を保ちつついかに市場経済に適応しようとしているかについて検討した。得られた研究成果は、学術雑誌論文6件、学会発表21件、共著書5件として発表した。また、これまでの研究成果を学位申請論文『カメルーン東南部における農耕民=狩猟採集民関係―市場経済浸透下のエスニック・バウンダリーの動態―』にまとめ、2014年3月に京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科から博士学位を取得した。
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