本研究は、研究代表者が、以前、研究代表者として参加した「大正・昭和戦前期民事訴訟の実体的研究(司法統計のデータ化とその分析)」(基盤(C)、平成19・20年度)における分担テーマである、「裁判所構成と法曹の分析」を発展させたものであり、『官員録・職員録集成105巻~121巻(大正)』に収録されている司法省・裁判所職員(判事、検事、書記、執達吏)に関するデータベースを作成することを通じて、訴訟件数が増加していたにもかかわらず、政府機関全体が予算削減を求められていたことなどの事情から、司法官淘汰が行われた大正期において、裁判官ならびに検察官を中心とする司法職員の動態を明らかにした。
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