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2013 年度 実績報告書

ドラッグ・コート政策の意義と諸問題~日本におけるハーム・リダクションのあり方~

研究課題

研究課題/領域番号 23730075
研究機関立正大学

研究代表者

丸山 泰弘  立正大学, 法学部, 講師 (60586189)

キーワード刑事政策 / 薬物政策 / ドラッグ・コート / ハーム・リダクション / 治療的司法
研究概要

日本では、薬物乱用防止五か年戦略が1998年に策定されて以来、2003年には新薬物乱用防止五か年戦略、2008年には第三次薬物乱用防止五か年戦略、そして2013年には第四次薬物乱用防止五か年戦略(四次戦略)がそれぞれ策定されている。いずれの戦略においても、違法薬物の供給側と需要側への取組みを分け、徹底した取締りを強化することが掲げられ行動に移されているが、薬物依存症をケアするという姿勢を見ることは困難であった。
一方で、三次戦略および四次戦略では、これまでの戦略よりも、少しずつではあるが再乱用防止に向けた医療的・福祉的な薬物依存症対策を示すようになってきた。しかし、まだ医療的・福祉的支援については不十分であるために、より一層の早期に介入された司法・医療・福祉のバランスが取れた薬物政策が目指されることとなった。今なお社会的受け皿の問題等の指摘が残されているが、日本は刑の一部の執行猶予制度が導入されるなど、より「治療的」で、より「福祉的」な制度へと変化する時期であると言える。
以上のような問題背景の中、報告者は、アメリカの薬物専門裁判所(ドラッグ・コート)を中心に日本以外の薬物政策を調査し、司法・医療・福祉のつながりによって従来の厳罰のみを用いる政策とは異なる方法があるのではないかと思案し、本研究を行った。  最終年度にあたる25年度は、ドラッグ・コート専門家会議への参加の他に、DPAが主催するDrug Policy Reformの国際大会にも参加し、近年大きな動きを見せているアメリカのソフトドラッグの合法化政策の議論や問題点を考察することができた。
最終年度の関連業績としては、学会報告を2本と投稿論文を1本、研究ノートを1本公表した(詳細は業績を参照)。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2014 2013 その他

すべて 雑誌論文 (2件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Basta!調査報告2014

    • 著者名/発表者名
      丸山泰弘
    • 雑誌名

      龍谷法学

      巻: 46巻3号 ページ: 737-745

  • [雑誌論文] 「刑事司法」と「福祉」の連携について~薬物政策の視点から~2013

    • 著者名/発表者名
      丸山泰弘
    • 雑誌名

      罪と罰

      巻: 50巻4号 ページ: 114-127

  • [学会発表] アメリカ薬物政策の動向~ドラッグ・コート派VS非刑罰化派~

    • 著者名/発表者名
      丸山泰弘
    • 学会等名
      日本犯罪社会学会
    • 発表場所
      北海学園大学
  • [学会発表] 問題解決型裁判所における専門職

    • 著者名/発表者名
      丸山泰弘
    • 学会等名
      日本司法福祉学会
    • 発表場所
      日本福祉大学

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公開日: 2015-05-28  

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