病院内倫理委員会(以下倫理委員会)に関する理論的研究の成果としては、日本の倫理委員会の現状と問題点を指摘し、倫理委員会システムの先進国といえる米国の学説、立法、行政規則、報告書、裁判令等の議論を参考に「患者の利益を保護するための手続的正義」を倫理委員会の指導原理と定め、その下に倫理委員会の3要件を示した。 倫理委員会の実践的研究の成果としては、研究代表者が所属する京都府立医科大学の附属病院に臨床倫理委員会を創設し運用を開始した。臨床の医療者との協力関係においてシステムづくり、大学規程として倫理委員会のルール策定、創設後の運用に努めた。 以上の成果については、複数の研究論文、学会報告で明らかにした。
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