研究課題/領域番号 |
23730144
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研究機関 | 奈良県立大学 |
研究代表者 |
城戸 英樹 奈良県立大学, 地域創造学部, 講師 (30582358)
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研究期間 (年度) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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キーワード | 国際情報交流 / カナダ |
研究概要 |
今年度は本研究の初年度にあたる。この研究1年目には、研究の理論面での構成と先行研究の検討、資料収集を行った。そのために、随時書籍を購入し理論動向の把握に努めるとともに、専門家との面談から研究の方向性などについて多くのアドバイスを受けた。具体的には、7月に自治体職員を招いた学内研究会を行い、日本の地方自治の実態についての調査を行った。これによって、地方自治体から見た中央政府での政策決定について多くの事実確認を行うことができた。次いで、8月にはほぼ1か月にわたってカナダに滞在し、資料収集と専門家との面談を行った。この海外調査では、複数のカナダ政治および比較政治学の専門家から研究に対するアドバイスを受け、最新の研究動向について多くの示唆を得た。さらに、トロント大学図書館とカナダ連邦政府図書館において文献調査を行い、論文、会議議事録など多くの資料を収集した。この調査結果をもとに研究成果をまとめ、10月には日本とカナダの比較研究について研究会での報告を行った。この研究会報告では、論文の改善点について多くの示唆を得た。1年目のまとめとして、この研究会報告で受けたコメントを反映させて、日本とカナダの政府間関係の特徴をまとめた論文を中間成果として執筆中である。この論文については、近日中に大学紀要において発表予定である。さらに、この中間成果を発展させた研究について海外学会での報告申請を行い、2012年3月に無事報告が採択された。これを受けて2013年8月にアメリカ政治学会において、最終成果に向けた研究報告を行う予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
1年目の夏に予定通りカナダに資料収集に赴き、その成果に基づいて10月には研究会で報告を行った。この報告で受けたコメントを反映させ、2年目には大学紀要に中間成果の論文を投稿予定である。さらに、中間成果を発展させた研究を8月のアメリカ政治学会において報告予定である。以上のことから、研究はおおむね順調に進展していると判断する。
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今後の研究の推進方策 |
今後の研究については、おおむね当初の予定通りに推進する。
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次年度の研究費の使用計画 |
1年目に予定していた海外学会での報告が2年目に行うことになったこと、追加の資料収集を行う予定であることから、2年目に予定額よりも多く旅費を執行する可能性がある。
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