最終年度となった3年目は、これまでの研究内容をまとめたものとして『近代日本の官僚―維新官僚から学歴エリートへ』(中公新書、356p)を刊行することができた。幸いにも日本政治史のみならず、現代政治の研究者からも好評を得ることができた。その後、本書を中心とした議論を多くの研究者、官僚をはじめとする実務家と展開することができている。 国際比較も本格的に着手することができた。延世大学校、国民大学校の研究者とのディスカッションをはじめ、韓国、台湾、ドイツの研究者と議論を進めた。この比較研究は以後も継続し、ひとつの研究としてまとめていきたいと考えている。
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