第一に、蝋山政道についての史料を収集し、その分析を行った。蝋山は中道政治、社会民主主義(民主社会主義)を志向し、活発な言論活動、知的サークル活動を行った。ただし、彼は学者・知識人として自らを位置づけ、現実の政治活動とは一線を画した。 第二に、蝋山との比較対象として関嘉彦についても同様に史料を収集し、その分析を行った。同じ民主社会主義者ながら蝋山とは対照的な知識人像を抽出し、現実政治との関わりや影響力について検討した。 第三に、右派社会党の領袖として活躍し、蝋山や関とも関係が深かった河上丈太郎の日記を翻刻・出版するプロジェクトに参加した。
|