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2012 年度 実施状況報告書

内戦における反政府武装集団の行動―組織内政治の観点から―

研究課題

研究課題/領域番号 23730162
研究機関一橋大学

研究代表者

大林 一広  一橋大学, 大学院法学研究科, 講師 (30598149)

キーワード国際研究者交流(ノルウェー) / 国際研究者交流(スリランカ)
研究概要

本研究の目的は、反政府武装組織(以下、武装組織)の行動について組織内政治の観点から理論の構築とデータの収集、分析を行うことである。研究を進める中で既存の平和構築研究に内戦研究の成果や含意が十分反映されていないことを認識し、武装組織の組織と平和構築との関係についても研究対象を広げることとした。平成24年度中には、以下のような作業を行った。(1)スーダンでの現地調査データの分析と論文の執筆:平成23年度に行ったスーダンでの調査結果を元に、論文を執筆し、学術雑誌上にて発表した。(2)データの計量分析: 当初、既存のアンケート調査の結果を中心に分析を行う予定であったが、データの収集の困難などもあり、反政府武装組織の組織的特徴とその戦後和平への影響について分析を行った。(3)中間論文執筆:上記のスーダンでの現地調査やデータの計量分析の結果を元に、論文を執筆し、学術雑誌に投稿した。投稿論文は、平成25年度中に発表される予定である。(4)ウガンダでの現地調査:平成23年度末の報告書で指摘したように、予算の問題があることが判明したため、ウガンダでの現地調査は今年度は断念した。但し、文献のレビュー等を元に、研究を進めた。(5)スリランカでの現地調査:当初平成25年度に予定していたスリランカでの現地調査を今年度に前倒しして行った。(6)研究者との交流:オスロ国際平和研究所の内戦研究センター(CSCW)を訪問し、研究内容についてコメントを頂いた。また、早稲田大学にて研究発表を行い、コメントを頂いた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

当初の予定から研究テーマの重心は変化したものの、反乱軍の組織に焦点を置いて、研究を進めた。具体的な成果としては、(1)平成23年度のスーダンでの現地調査に基づいた論文の発表、(2)反乱軍の組織と平和構築に関するデータの収集と分析とその暫定的結果の学術誌への投稿(平成25年度中に掲載予定)、(3)オスロ国際平和研究所の内戦研究センター(CSCW)研究者との交流、(4)早稲田大学における研究発表(招聘)、そして(5)当初平成25年度に予定していたスリランカでの現地調査の前倒し実施、が挙げられる。

今後の研究の推進方策

今後は、以下のように研究を進めていく予定である。
(1) 現地調査:南スーダンで現地調査を行い、データを収集する予定である。
(2) データ分析の継続。データ分析を継続する予定である。
(3) これまでの研究成果について、学会発表等を行い、フィードバックを受ける。
(4) 上記2つの現地調査での結果等を元に、論文の執筆を予定している。

次年度の研究費の使用計画

平成25年度には、(1)南スーダンでの現地調査、(2)量的データの収集と分析の継続、(3)学会等での研究発表、そして(4)論文の執筆と投稿を行う予定である。研究費は以上の目的のために使用する。平成24年度に発生した未使用額は、論文校閲のための謝金等である。これについては、平成25年度の予算と合わせて執行する予定である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2013 その他

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件) (うち招待講演 1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] 内戦後の暴力と平和構築―南(部)スーダンの予備的分析と研究課題の模索―2013

    • 著者名/発表者名
      大林一広
    • 雑誌名

      一橋法学

      巻: 12 ページ: 369-391

  • [学会発表] 組織改革の失敗―神の抵抗軍(LRA)の事例―

    • 著者名/発表者名
      大林一広
    • 学会等名
      早稲田大学GLOPEIIランチタイムセミナー(制度構築の政治経済学)
    • 発表場所
      早稲田大学、東京
    • 招待講演
  • [備考] 「内戦後の暴力と平和構築―南(部)スーダンの予備的分析と研究課題の模索―」

    • URL

      http://hdl.handle.net/10086/25532

URL: 

公開日: 2014-07-24  

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