研究課題/領域番号 |
23730165
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
渡邉 浩崇 大阪大学, 国際公共政策研究科, 招へい教員 (00597164)
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研究期間 (年度) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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キーワード | 政治学 / 国際関係論 / 外交史・国際関係史 / 宇宙政策 / 日本 / 国際研究者交流 |
研究概要 |
本研究は、日本宇宙政策の始まりの1950年代後半から冷戦終結の1980年代までの展開を、当時の政治・経済・安全保障・科学技術をめぐる日本外交との関連に注目しながら、歴史的に検証するものである。今年度は初年度として、国内および海外において、研究協力体制の構築をしながら、資料(情報)収集・研究打合せ・研究発表を行った。 国内では、7月に国立国会図書館と外務省外交史料館、11月に国立国会図書館と国立公文書館、2月に外務省外交史料館を訪問して資料収集を行い、3月には宇宙航空研究開発機構(JAXA)とリモート・センシング技術センター(RESTEC)を訪問して情報収集を行った。また、11月に日本国際政治学会、12月に国際安全保障学会に参加して、情報収集と研究打合せを行った。 海外では、10月に南アフリカのケープタウンで開催された国際宇宙会議(IAC)において、1970年代の日本宇宙政策に関する英語のペーパーを作成した上で口頭発表を行った。1月には、オーストリアのウィーンで開催された日欧宇宙協力ワークショップに参加し、また国連宇宙部を訪問して、情報収集と研究打合せを行った。また、米国アトランタにあるカーター大統領図書館を直接訪問することはできなかったが、メール等での問合せにより、いくつかの重要な資料を入手することができた。 研究発表としては、上記の口頭発表に加えて、これまでに口頭発表をしてきた3つの英語のペーパーを、今年度の研究成果をできるだけ組み入れる形で加筆・修正して、雑誌(書籍)に公表することができた。 今年度は、資料(情報)収集の点で、国内はほぼ確認・収集することができたので、次年度は、海外でさらに行った上で、日本語の論文の作成に取り組むとともに、今年度に構築した国内および海外の研究協力体制をもとに、国際研究会・シンポジウムを開催して、研究活動を進めていきたいと考えている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
今年度は初年度として、国内および海外において、研究協力体制の構築をしながら、資料(情報)収集・研究打合せ・研究発表を行い、ほぼ予定通りに研究活動を進めることができたと考えている。ただ、国内での資料(情報)収集において、重要な資料が存在していない、もしくは保管されていないことが多く、そのために論文の作成がやや遅れているため、評価としては「(2)おおむね順調に進展している」とした。
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今後の研究の推進方策 |
本研究に、現在までのところ、研究計画の大きな変更や研究遂行上の問題点はないと考えている。この1年間で実際に研究活動を行う中で築き上げてきた研究協力体制をさらに活用しながら、今後2年間の研究活動を推進していく予定である。
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次年度の研究費の使用計画 |
本研究の当初の予定通りであるが、今年度に引き続き、国内および海外での資料(情報)収集・研究打合せ・研究発表のために、さらに次年度は、国際研究会やシンポジウムを開催し、それらに参加してもらう国内および海外の研究協力者を招へいするために、旅費・人件費・謝金が多くなる予定である。また、今年度に関連図書の収集等はかなり行うことができたので、物品費は比較的少なくなる予定である。
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