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2013 年度 実績報告書

キーワードオークションの理論研究:現行制度はいかなる合理的を有するか

研究課題

研究課題/領域番号 23730194
研究機関高知工科大学

研究代表者

上條 良夫  高知工科大学, 経営学部, 准教授 (40453972)

キーワードオークション / インターネット検索エンジン / 広告 / VCGメカニズム / ゲーム理論 / コンピュータシミュレーション / 一般化第二価格オークション
研究概要

キーワードオークション(検索連動型広告オークションともよばれる)に関するゲーム理論を用いた理論・シミュレーション分析により、現行制度にどのような合理性があるのかを明らかにする。
【研究1】これまでの研究により、上位の広告枠ほどクリック率に対しての限界収入が大きい、ということが明らかにされている。最適広告枠数の存在も、上位広告枠を強調することも、これより説明できる。この性質が通常オークション理論で想定される条件下で成立することが明らかにできた。また、最適広告枠数が広告主の人数、分布の形状などによりどのように変化するのも明らかにできた。これらの結果はディスカッションペーパーおよび『政治経済学への数理的アプローチ』勁草書房にまとめられている。【研究2】Kamijo (2010) では、入札額が秘匿された環境での入札行動についての分析はされが、入札額を秘匿にすることで検索エンジンにどのようなメリットがあるのかは議論されていない。そこで【研究2】ではKamijo (2010)で提案された入札行動と、Cary et al. (2007) が提案した入札額が公開されている環境での入札行動をそれぞれコンピュータシミュレーションで走らせ、均衡までの収束スピード、均衡に至るまでの検索エンジンの収益、などにどのような差異があるのかを明らかにした。シミュレーションの結果、入札額が秘匿されている状況では、検索エンジンの収入を上げ、広告主、特に評価値の高い広告主、の収入を下げる可能性があることが確認できた。これらの結果は国際査読雑誌へと掲載された。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2013

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] Bidding behavior for a keyword auction in a sealed bid environment2013

    • 著者名/発表者名
      Kamijo
    • 雑誌名

      Decision Support Systems

      巻: 56 ページ: 371-378

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Theoretical and experimental investigation of performance of keyword auction mechanisms2013

    • 著者名/発表者名
      Fukuda, Kamijo, Takeuchi, Masui, Funaki
    • 雑誌名

      RAND Journal of Economics

      巻: 44 ページ: 438-461

    • DOI

      10.1111/1756-2171.12026

    • 査読あり
  • [図書] 『政治経済学への数理的アプローチ』第三章「キーワードオークションに関する理論分析」2013

    • 著者名/発表者名
      上條良夫
    • 総ページ数
      32
    • 出版者
      勁草書房

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公開日: 2015-05-28  

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