現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
平成23年度は,研究目的である「世代人口の可変性を考慮した世代間衡平性の公理的分析」に関する先行研究のサーヴェイを行い,研究成果の第1稿を完成させることを予定していたが,計画通り進展している.サーヴェイについては,Blackorby, C., W. Bossert, and D. Donaldson, (2005), Population Issues in Social Choice Theory, Welfare Economics, and Ethics(Cambridge University Press),Ryberg, J. and T, Tannsjo (eds.), (2004), The Repugnant Conclusion (Kluwer Academic Publishers)等を中心に先行研究の把握を行った.それらの先行研究では,人口の可変性を考慮した社会的選択が分析されており,それらの先行研究を踏まえ,人口可変性と無限期間の世代間衡平性分析をいかに統合するか検討した.その成果は,論文"Infinite-horizon social evaluation with variable population size"の第1稿とした.また,申請時における平成24年度の計画として,成果論文の第1稿を学会にて報告することを予定しているが,これを遂行する上での準備も既に平成23年度に完了した.平成24年8月にインドにて開催される 11th International Meeting of the Society for Social Choice and Welfare での報告に,論文"Infinite-horizon social evaluation with variable population size"で応募を行い,受理された.
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