研究概要 |
本年度は、ニコラス・カルドアに関する資料収集・理論と政策の研究を中心に行った。具体的には「カルドアと労働党の経済政策―ポンド切り下げ、選択的雇用税、総合消費税」および「カルドアとケンブリッジ資本・成長・分配論ージョーン・ロビンソン、カーン、スラッファ、ヒックス、ハロッドとの知的交流」の二つのテーマを研究した。 1 物品 消耗品図書、事務用品、トナー、ノートなど当該研究の遂行のために必要な諸物品を購入した。 2 研究会・学会参加及び発表 第76回経済学史学会(小樽商科大学、5月25~27日)、経済学研究会(アルカディア市ヶ谷:旧私学会館、6月24日、11月25日)、現代経済学史研究会(金沢大学、1月25~26日) 、国際ワークショップ―ケンブリッジ、LSEの経済思想と福祉国家の基礎理論(一橋大学、3月18日)、第17回進化経済学会(中央大学、3月16日、17日)に参加して、研究のために必要な資料を収集した。現代経済学史研究会では、「N.カルドアと支出税」を発表した。 3 資料収集のための海外出張(ケンブリッジ大学・LSE出張) 7/15~21日、ケンブリッジ大学・キングスカレッジ・アーカイブセンターでカルドア文書を閲覧するために、またLSEの図書館において資料調査をするために、イギリスへ出張した。 4 研究成果 本年度の研究成果は以下の通りである。木村雄一「N.カルドアと支出税」(現代経済学史研究会報告)、木村雄一「N. カルドアとマネタリズム」『埼玉大学教育学部紀要』Vol.62, No.1
|