研究課題/領域番号 |
23730233
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
臼井 恵美子 名古屋大学, 経済学研究科(研究院), 准教授 (50467263)
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キーワード | 労働経済学 / 応用計量経済学 |
研究概要 |
平成25年度は、米国のデータを用いて、出産前と出産後で、また子供数が増えるときで、女性のスキルがどのように変化するのかを調べた。 日本の「くらしと仕事に関する調査(Longitudinal Survey on Employment and Fertility)」の個票データに基づき、母乳育児と親の就業との関係について分析した。子供の出産後1年以内に、母親が仕事に復帰すると母乳育児期間は短くなる一方、父親がフレックスタイム制で働くと母乳育児期間が長くなることを明らかにした。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
米国のデータを用いて、出産前と出産後で、また子供数が増えるときで、女性のスキルがどのように変化するのかを調べた。LOSEFデータを用いた母乳育児に関する論文が査読雑誌に掲載された。
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今後の研究の推進方策 |
育児期の女性が転職する確率と、非就業になる確率の変化を分析し、それに伴う賃金の変化を分析する。また、LOSEFデータを用いて、夫婦の育児・家事分担と夫婦満足度の関係について分析する。
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次年度の研究費の使用計画 |
使用していた計算用計算機システム(名古屋大学情報基盤センター)の統計ソフトが、昨年夏のシステム更新の際、更新されず、そのため、結果的に、同システムを利用できなくなり、当初予定していた額の計算機利用料が発生しなかった。このシステム更新に対処するため、プログラムを別のソフト対応のものに修正するなど対応した。 データ解析の作業を遂行するため研究補助が必要となる。 また、研究会、学会に参加し、当該研究について報告、意見交換を行うため、研究費を活用する。
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