研究成果の概要 |
本研究課題では、情報の非対称性に起因する逆選択・モラルハードによる厚生損失の大きさを求め、最終的には望ましい政策のあり方を提示するために研究を行ってきた。これまでの分析結果は以下のようにまとめられる。まず自動車保険について逆選択・モラルハザードによる厚生損失を計測した結果、7,000円の保険料に対して1,000円程度の厚生損失が発生していることがわかった。信用保証制度においてもまた、逆選択・モラルハザードの仮説と整合的な結果が得られた。自己負担割合を設定することで、それらが緩和されることも確認された。年金についても分析を進めているが、より正確な数値を求めるための分析を継続中である。
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