本研究の目的は、二つの異なる途上国の農村を事例に、社会経済の発展段階の差違が児童の教育に対してもたらす影響について、ミクロ・マクロの両面から検証するものである。途上国において子どもの教育機会が十分でない場合、将来の経済開発を停滞させる可能性を有する。しかし国によって、あるいは社会経済状況によって、教育が持つ意味は一律でない。この点に留意し、本研究では経済環境の変化と、教育に対する人々の期待へのインパクトの分析を通じ、二ヶ国における子どもに対する教育投資の動向に関して分析を行い、将来の経済開発の可能性を考察するものである。
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