本研究は、非鉄金属鉱山が立地していた地域(鉱山閉山地域)における地域問題の分析を焦点に据え、①全国の鉱山閉山地域を分類・類型化する基礎的な研究を通じ、②閉山前後から現在に至るまでの地域変遷を明らかにした上で、③地域再生および環境再生にむけ た政策モデルを提示することを目的としている。 高知県大川村における①鉱山立地以前の地域社会・経済の構造、②閉山後の地域における社会問題の位相、③自治体財政を中心とした政策展開、の三つの視点(指標)を基礎にして、鉱山閉山地域社会の変遷における共通性・一般性について考察を深めることができた。
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