研究課題
25年度中は、論文「Zero Lower Bound and Parameter Bias in an Estimated DSGE Model」(井上篤氏との共著)をバンクーバーで開催されたInternational Conference on Computing in Economics and Financeと南カリフォルニア大学で開催されたNorth American Summer Meeting of the Econometric Societyで発表し、そこでのコメントを反映したうえで、ワーキング・ペーパーとして公表した。また、論文「Identifying News Shocks with Forecast Data」(黒住卓司氏との共著)をサンフランシスコ連邦準備銀行で開催されたConference on Expectations in Dynamic Macroeconomic Modelsで発表し、論文の改訂に向けて有益なコメントが得られた。研究期間全体を通じて、本研究には大きく分けて二つの学術的貢献があった。1.実体経済変数の確率的トレンドを考慮した動学的一般均衡モデルを用いた研究において、経済主体の期待に直接影響を与えるニュース・ショックの識別方法を提案し、そのショックのマクロ経済への影響を定量的に分析した。2.名目金利の非負制約を考慮した動学的一般均衡モデルに関する研究において、同制約の存在を考慮せずにモデルを推定した場合に、金融政策ルールのパラメータの推定値にバイアスが生じることを明らかにした。
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Journal of Money, Credit and Banking
巻: 46(1) ページ: 243-251
10.1017/S1365100510001008
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