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2013 年度 実績報告書

民営化が地域経済に与える影響:民営化された企業の退出行動を考慮した理論的研究

研究課題

研究課題/領域番号 23730312
研究機関名古屋経済大学

研究代表者

加藤 秀弥  名古屋経済大学, 経済学部, 准教授 (80434629)

キーワード民営化 / 企業の退出行動 / 地域経済 / 財の品質
研究概要

本研究は,混合寡占モデルを用いて,民営化が経済に与える影響を民営化企業の市場退出行動を含めて理論的に考察することを目的とした。また,民営化により,財の品質に生じる影響を調べることにも焦点が当てられた。本年度は,以下の2点において研究が進められた。
第1に,民営化が財の品質に与える影響について混合寡占モデルを用いて分析を行った。民営化後も財の質が維持されるかについては,高品質の財に対する需要がどれだけあるかに依存するとともに,高品質を維持するために要する費用に大きな影響を受けることが明らかとなった。また,民営化された企業が市場から退出する条件を明らかにすることにより,高い品質の財が市場に存在しなくなるケースを考察した。さらに,たとえ民営化企業が退出しなくてもすむ場合でも,財の品質を落とす必要が生じることが示された。これらについては,数値解析等を用いることにより,より明確な結論を示すことができた。
第2に,今後のモデル拡張に欠かせない問題点について,先行研究をもとに洗い出すとともに,それらについてまとめているところである。既存の民営化理論の研究では,市場の規模は不変であると仮定されているものの,現実には企業は自助努力で市場を拡張する努力をしている。このような観点から,企業が宣伝などを通じて市場の拡張に費用を使う状況を考慮にいれて,研究の拡張を図っている。現在,この問題について焦点を当てた研究に取り組み始めたところである。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2014

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Federal and State Public Education Expenditures, Human Capital Accumulation, and Vertical Fiscal Transfers2014

    • 著者名/発表者名
      Hideya Kato and Mitsuyoshi Yanagihara
    • 学会等名
      VI JAIT International Workshop New Issues of International and Public Economics
    • 発表場所
      Department of Economics and Business, University of Catania
    • 年月日
      20140307-20140307

URL: 

公開日: 2015-05-28  

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