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2012 年度 実施状況報告書

わが国のエクイティファイナンスに関する実証分析:公募増資と第三者割当増資の比較

研究課題

研究課題/領域番号 23730338
研究機関小樽商科大学

研究代表者

保田 隆明  小樽商科大学, 商学研究科, 准教授 (90581546)

キーワードエクイティファイナンス
研究概要

前年度に続き、エクイティファイナンスの実証分析に取り組んだ。公募増資の分析結果に関しては、日本証券業協会の我が国経済の活性化と公募増資等のあり方分科会で発表し、同研究会が取りまとめた「公募増資のあり方に関する研究会報告書」の中身の提供に寄与した。具体的には、公募増資と株価の関係性についての分析結果を報告した。内容は、公募増資発表日前後から条件決定日までは、様々な観点から比較すると低水準の投資収益率を示していると推察される一方、公募増資実施後は、特に中長期的なパフォーマンスを見ると、明確に悪いパフォーマンスを示しているとまでは言い切れない、というものである。公募増資の規制の在り方に関して示唆を提供した。
また、企業のガバナンス体制や株主構成が企業の財務戦略にどのような影響を与えるかの分析を実施し、日本ファイナンス学会、日本経済学会にて発表を行った。分析結果は、企業のガバナンス体制が整備されている企業ほど、また、海外機関投資家による持分割合の高い企業ほど株価および業績面でのパフォーマンスが高いというものであった。この結果は、企業がエクイティファイナンスを実施する際に、その意思決定要因としてガバナンス要因、株主構成が影響を与えている可能性を示唆する。今年度は今年度に行う予定の分析の前段階の研究である。今年度は、企業が第三者割当増資と公募増資の両方の選択肢を持った時に、どのような意思決定行動を行うかを分析していく予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

学会報告、論文執筆、政策提言と、当初やりたかった内容はほぼカバーできている。

今後の研究の推進方策

今年度は株主構成が企業の資金調達手段、特にエクイティファイナンスの選択にどのように影響を及ぼすかに関しての実証分析を行い、学会報告、論文執筆を行う予定である。

次年度の研究費の使用計画

主に学会発表の旅費、論文執筆のための消耗品購入のために使う予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2012

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 変貌する日本企業の所有構造をいかに理解するか2012

    • 著者名/発表者名
      保田隆明、宮島英昭
    • 学会等名
      日本経済学会
    • 発表場所
      北海道大学
    • 年月日
      20120623-20120624
  • [学会発表] 変貌する日本企業の所有構造をいかに理解するか2012

    • 著者名/発表者名
      保田隆明、宮島英昭
    • 学会等名
      日本ファイナンス学会
    • 発表場所
      一橋大学
    • 年月日
      20120526-20120527

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公開日: 2014-07-24  

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